組織内部に遍在する「知」の伝承ニーズは高いのに、思うように進まないと頭を抱える組織は少なくありません。“先輩の背中に学ぶ”ショーワ的図式が過去の遺物となる一方で、若手→ベテラン、非正規社員→正規社員、一般職→総合職、等、多様な方向での伝承ニーズは高まっています。映像等メディア活用で伝承できる領域は広がってきたものの、周辺的な知識や想い・信念といった“心”の領域の伝承ニーズが無くなった訳ではありません。その部分は一歩間違えるとパワハラや価値の押し付けになりかねず、昨今人材育成の現場を悩ませているものです。この様に社会が変化する中で、伝承には“先達の目とつながった実践”が求められるようになってきました。実践する本人が主役となる一方で、一人放置されることがない、実践者中心の知識流通の仕組みづくりが重要になってきているのです。
『伝承力七つ道具』は、実践者を中心に置く伝承の方法論であり、それを実現するスキルでもあります。いま次世代育成を担うリーダー、中堅、ベテランの方々に求められてきている相互行為を通じて意味を伝えるコミュニケーションの技術です。
七つ道具とは、
1.自己の語り-学習物語
2.語りの引き出し-ヤマ物語・タニ物語
3.グッドアンドベター
4.共同リフレクション
5.GROW+
6.共同推論
7.逆相談
現代における伝承は語り手・聞き手の“対等な”関係を前提に置かなければならず、知の流通も一方向にはなりません。伝承を担う方々にとって、相互行為を通した伝承を進めていく方法を得ることは、後進者や次世代の方々との“関わり方”を大きく変えていくことを意味します。自身の成長体験と異なるストーリーの成長支援が、新たなスキルと方法論の下で開始されることになります。
本研修は、伝承ニーズのあるすべての方々に必要な方法と道具をお渡しする研修です。部下指導、若手指導、次世代育成に限らず、何らかの「知」の共有・普及を進める立場の方々には大きな効用が期待できるものです。
II.伝承力七つ道具
1.研修仕様 | オンライン(Zoom) 7.5Hr x 1日 ■人数:6名~24名 ■講義、個人ワーク、グループ対話などを取り混ぜて進行するワークショップ形式研修 |
---|---|
2.概 要 | 1)自己の語り-学習物語 2)語りの引き出し-ヤマ物語・タニ物語 3)グッドアンドベター 4)共同リフレクション 5)GROW+ 6)共同推論 7)逆相談 |
3.対象者 | マネージャー層、リーダー層、次世代育成担当者に限らず「知」の共有・普及を進める立場におられる方々 |
4.カリキュラム | ■AM
■PM
|