伝承力

職場の中核を育てたい。現場を任せられる人材を養成したい。2年目の若手を自ら動いていけるレベルに成長させたい。その為に上司として必要なサポートはどういうものなのか。サポートをしていくために、どんなスキルが必要なのか? そんなニーズに応える研修です。職場リーダーを育成していく為の“上級OJT”のスキルと方法をお伝えします。

新人を入れたら仕事のイロハを教え、後は現場で育っていくのを待つ。普段から“先輩の背中”を目の当たりに出来、“四の五の言う前にまずはヤレ“とトップダウンが許された時代は、それで人が育ちました。今日は職場の環境も変わり、リモートワークも常態化してくると、かつての方式が通用しないことは容易に想像できます。先輩と後輩、上司と部下の接点は限られ、若手が成長する上で必要な”経験の知“に触れる機会も限られてきています。

コーチングやナレッジマネジメントが、一定の効果をあげていると感じている方は多いでしょう。とはいえ、これだけではヤッパリ不十分という声は根強くあります。タスクはさっさとこなすけれど応用問題に対処できない。考えてはいるけれど、発想がズレている。組織としての動き方が呑み込めない、等、実践の壁を前に足踏みするケースは、多くの組織で共通して起きています。

長い間、日本の人材育成の基本形は“守破離”でした。型を学び、これを模倣・参照して実践を繰り返しながら徐々に“自分流儀”を作り上げていく。この仕組みが、日本の会社では過去四半世紀に崩壊してしまい、それに代わる方法が見出せないまま今日に至っています。今求められることは、21世紀の仕組みに適合し、またコロナ禍という環境の下で、20世紀の時代と異なるやり方で“守破離”を機能させる仕組みを再構築することなのです。

人材が「匠」レベルに育っていくためには、困難な状況、一筋縄ではない状況下で結果を出していく職業人としての「型」の構築術を学んでもらうことが大切です。そしてその先行型は、上司や先輩の実践の中にあるものです。本研修が受講者の皆さんにお伝えするものは、自分流儀を「型」として提示する方法であり、自身が提示する「型」を基に、後輩・若手たちが“自分流”を構築していくプロセスを支援するスキルです。

ポイントはタテ社会的秩序とは異なるオープンな提示法であり、徒弟的関係ではなく対話的関係です。日本という風土に蓄積されてきた強みやしなやかさを、世代を超えてより学習的、創発的な環境で実現していく方法です。そしてそれは、仕事の捉え方、仲間の捉え方、先輩後輩関係、相互信頼、人生の充実等、組織文化全般を見直す契機ともなります。 育成は、究極的な相互学習だ、と捉える基本的な考え方がそこにはあります。

世阿弥

上手は下手の手本、下手は上手の手本也。(世阿弥 1400年頃)

II.伝承力~匠人材を育てる技法

1.研修仕様 ■対面/オンラインのいずれか:7.5Hr x 1日
■人数:8名~24名
■講義、個人ワーク、グループ対話を散り交ぜたワークショップ形式
2.概 要 1)21世紀型伝承の為のコミュニケーション力

2)自律型人材の3つの資質と伝承
  • 展望する力
  • 環境の解釈力
  • 仮説構築力
3.対象者 マネージャー、人材育成担当者、ベテラン、等
4.カリキュラム

■AM

  • 21世紀型伝承とは
  • コミュニケーショントレーニング
  • 展望する力を強化する関わりの技法(I)

■PM

  • 展望する力を強化する関わりの技法(II)
  • 環境の解釈力を高める関わりの技法
  • 仮説構築力をつける関わりの技法
  • まとめ 伝承を有効にする関わりの10技法

・午前中一回、午後2回、それぞれ5-10分程度の休憩があります  
*提示の内容は1日研修での標準形です。お客様の条件に応じ、最適化を行います。
*提示の内容は一実施例です。お客様の条件に応じ、最適化を行います。

つかみ取り力

職場の中核を担う人材を育てたい。若手に早くひとり立ちしてほしい。そう願う職場は多くあります。一通り、日常的な仕事はこなせるようになった。ミスも減ってきた。だが、まだ心もとない。結局指示待ちだ。そこから一皮むけてほしい。どうすればいいのか。 こんな現場の切実な声に応えるべく、開発された研修です。

任せなければ育たない、と、人材育成の世界ではしばしば言われてきました。しかし、現実に任せるのは簡単ではありません。それまで担ってきた仕事と、任されて求められる業務に伴うスキルや意識のギャップは決して小さくないからです。準備がないままに任せれば、本人が自信を失ったり、会社にダメージが発生するリスクもあります。

かつては“先輩の背中を見て育つ”と言われたものでした。しかし、システム化が高度に進んだ現代、更にリモートワークの普及が加速している昨今の状態で同様の環境は望みえないでしょう。とはいえ、参照モデルは必要です。人の成長は、何らかの先行モデルを捉えながら、現実の要請に応えるべく自ら考え工夫して、自分なりのモデルを構築する中で進んでいきます。逆に言えば、必要な情報を備えたモデルを自ら捉え、現実の要請に対峙して考えていける方法を与えることで、自身の力で自ら成長していくことが可能になるのです。

職場で伸び悩む若手の多くは、やる気がないわけでも、素質が無いわけでもありません。自分がイメージできる世界と、現実の要請のギャップの中で動こうにも動けない状況に置かれているケースが大部分です。 そのギャップの中身を「見える化」し、自身のイメージの延長にものごとを判断できるようにツールと学習のスキルを手に入れること、つまり賢く自身の方法を構築出来るような方法を知ることが、今、彼(女)らには必要なのです。

この研修は、自身が住んでいた世界と、組織が要請する業務的世界の間にある“目に見えないギャップ”を繋げるための手段と方法、つまり賢く伸びる方法を、未来の「匠」人材に与えてあげる研修です。 彼(女)たちがツールを使いこなし、世界を自由に動き回る道筋が見えたとき、組織にはこれまでとは大きく違った世界が見えてくるはずです。

世阿弥

ぜひ初心忘るべからず。(世阿弥 1400年頃)

III.つかみ取り力 次世代の「仕事の匠」を育成する

1.研修仕様 ■対面/オンラインのいずれか:7.5Hr x 1日
■人数:8名~24名
■講義、個人ワーク、グループ対話を散り交ぜたワークショップ形式
2.概 要 1)小グループ(2人~4人)を組み替えながら対話を繰り返すワークショップ方式です。

2)コンテンツ:
  • 「型」の学び、「型」の取り出し
  • 成果と学びを最大化するコミュニケーション術
  • アブダクション(仮説の立て方、仕事の仕方)
  • リフレクション(シングル内省、ダブル内省)
  • フィードバック(実践から果実を獲る方法)
3.対象者 入社2年目~5年目社員 (主任昇格前)
4.カリキュラム

■AM

  • オリエンテーション(ゴールイメージ、アジェンダ)
  • チェックイン
  • コミュニケーショントレーニング1
  • レクチャー1 実践力は「型」から学ぶ
  • 「物語」から「型」を採る

■PM

  • アブダクションというもの
  • 仮説と仕事の循環モデル
  • フィードバックで果実を採る
  • シングルリフレクションとダブルリフレクション
  • 収穫の刻印
  • ラップアップとチェックアウト
*提示の内容は1日研修での標準形です。お客様の条件に応じ、最適化を行います。